ブビンガ属 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ブビンガ(種不明)の1枚板
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Bubinga | |||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ブビンガ (bubinga) は、 ジャケツイバラ亜科 ブビンガ属 Guibourtia の中の、おそらく近縁な3種の総称である。熱帯アフリカ産の常緑広葉樹で、木材として利用される。
「ブビンガ」とはカメルーン由来の名である。別名に、エシンガン (Essingang、カメルーン)、ワカ (Waka、コンゴ民主共和国)、オベン (Oveng、赤道ギニア、一部日本語資料にある「オベシ」とはこれの誤植かもしれない)、エバナ (Ebana、ガボン)、ケバジンゴ (Kevazingo、ガボン)、アクーム (Akume、アメリカ)。アフリカンローズウッド African rosewood とも呼ばれるが、この名は他のいくつかの種を表しうる。
ブビンガと呼ばれるのは次の3種。
これらのうち、G. tessmannii と G. pellegriniana は非常に近縁である(G. demeusei は不詳)。
これらのうち特定の1種をブビンガとすることもある(例えば、G. tessmannii 、G. pellegriniana )。G. tessmannii がブビンガ、G. pellegriniana が(通常はブビンガの別名とされる)ケバジンゴだという扱いもある。
ブビンガの範囲は若干あいまいで、同属の他種を含むこともありうるが、それでも、同属の オバンコール Guibourtia ehie などとは区別される。ブビンガは芯材が紅色系であるのに対し、オバンコールは褐色系である。
ブビンガ属 Guibourtia には16種があり、13種がアフリカ産、3種が南米産である。ブビンガはいずれもアフリカ産である。
産地は熱帯雨林で、アフリカなどに分布する。幹の直径は3m、樹高は25–30mにもなる巨木である。沼地や河川の近くに群生することが多い。
辺縁の木材は淡黄色の色調である。それより内側はチークやカリンに似た派手な橙-赤色の木材色となっている。年輪は不明瞭であるが、葡萄杢などの派手な 杢目 が生じる。材は硬く耐腐性があり白蟻にも強いが、乾燥によって変形しやすいために通常はウレタン塗装で乾燥の進行を防止して使用される。チークやカリンなどと同じように冷たい木材である。
フローリング材、装飾材、家具の材料として使われる。特に1枚板のテーブルとして良く利用される。バランスの取れた響きがあるのでギターや打楽器にも使用される。変わったところでは和太鼓の筒部分としても使用される。
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