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換気(かんき)は、特定の空間の空気環境を維持、または改善するために外気を取り入れて内部の空気を排出する(入れ換える)ことである。
換気の目的には人の健康・快適を目的とした保健換気と産業プロセスのための産業プロセス換気とがある。
空気の入れ替えの行われない空間に長時間在室することは、利用者の 身体 にとって好ましくない。呼吸により二酸化炭素を排出し、酸素を取り込むほか、人間は水蒸気・熱・体臭などをたえず発し、それによって室内空気環境は刻々と変化していく。 建材 に含まれるホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・トルエンなどの有害物質が人体に与える悪影響も、シックハウス症候群として知られている。また、排泄・喫煙・調理・食事などの行為も、空気環境を大きく変化させる要因である。
通常は二酸化炭素の増加や酸素の減少が呼吸に支障をきたすというより、むしろそれ以前に熱や湿気、臭気が在室者に頭痛や吐き気をもたらす。こうした現象を防ぎ、人の健康状態を守るために行われるのが保健換気である。
人の健康維持を目的に行われる保健換気に対し、生産・保管に際して物品の品質管理のために行われるのが産業プロセス換気である。
精密機器 などの工場では、わずかな粉塵が製品の品質を下げることになり、高温・多湿状態は食品の腐敗・紙や プラスチック の変形、変色などにつながる。燃焼をともなう工程では、消費される酸素をたえず補給しつづける必要があり、換気は欠かせない。また、 製造 工程で特に有毒ガスや粉塵が大量に発生するような場合は、単純に室外の空気を入れ替えるだけでは周辺環境を汚染するため、特殊な浄化措置を行う。
設備に機械を利用するか否かによって自然換気と機械換気に分けられる。両者を併用する場合は、ハイブリッド換気と呼ばれる。
自然換気は、自然通風や空気の温度差による煙突効果を利用するもので、パッシブ換気とも呼ばれる。第四種換気と書かれることもあるが、完全な誤用である。機械換気と比較して、省エネルギーであるが、常に一定流量を確保することができない。
機械換気は、換気扇や送風機を使用して換気を行うものである。強制換気や動力換気とも呼ばれる。