定義
ヌセルト数は次で定義される:

- α :流体の熱伝達率 [J/(m2 s K)]
- L :代表長さ [m]
- λl :流体の熱伝導率 [J/(m s K)]
利用法
自然対流
「対流」も参照
次元解析によれば、ヌセルト数とレイリー数Ra の関係は

となることが予想される[ 要出典 ]。実験的にはRa > 105 の条件において

で近似できることが確かめられている。
強制対流
強制対流 熱伝達の場合、熱伝達率αは以下の物理量などの影響を受ける:
- L :代表長さ [m]
- U :代表速さ [m/s]
- Tw :物体の表面温度 [K]
- T∞ :流体の温度 [K]
- ρ :流体の密度 [kg/m3]
- η :流体の粘度 [Pa s]
- λ :流体の熱伝導率 [J/(m s K)]
- cp :流体の 比熱 [J/(kg K)]
- β :流体の体膨張係数 [1/K]
これを無次元数の関係式にすると、ヌセルト数Nu はレイノルズ数Re 、プラントル数Pr 、グラスホフ数Gr 、エッカート数Ec 、無次元温度Tw / T∞ の関数で表される:

たとえば、平板と、それに平行に流れる一様な流れの間の熱伝達は

という関係で表される。ただし、レイノルズ数の代表長さと代表速度には、平板先端からの距離および一様流の速度をとる。
また、球体が一様な流れの中にある場合、次のランツ・マーシャル(Ranz-Marshall)の式が成り立つ。
