シャーウッド数(シャーウッドすう、英: Sherwood number) は、 トーマス・シャーウッド にちなんだ、物質移動操作に現われる無次元量であり、次式で定義される。
境膜の厚さを δ とすれば、シャーウッド数は、
となって、代表長さと境膜の厚さの比と見ることができる。
物質移動におけるシャーウッド数は伝熱現象におけるヌセルト数Nu に対応しており、 チルトン・コルバーンのアナロジー により、以下の関係が成り立つ。
ここで、f は 摩擦係数 である。このアナロジーは充填層内の流れや、レイノルズ数の大きな管内流れなどでよく成立するが、球などの物体回りの流れの場合には形状抵抗のために摩擦係数f はこの式よりも大きくなる。