MetaTrader
開発元 MetaQuotes Software
対応OS Windows, macOS, Linux, Android, iOS
種別 外国為替取引ソフトウェア
ライセンス Metaquotes Software Corp.
公式サイト www.metaquotes.net/en/metatrader4
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MetaTrader(MT)は、外国為替証拠金取引投資家が利用する電子取引プラットフォームである。MetaQuotes Softwareによって開発され2005年にリリースされた。ソフトウェアは、クライアントにソフトウェアを提供する外国為替業者によりライセンスされており、クライアントとサーバーの両コンポーネントで構成されている。 サーバコンポーネントは業者が担当し、クライアントソフトウェアでは顧客が価格とチャートを表示し注文やアカウント管理を行う。

Microsoft Windowsベースのアプリケーションであり、主にエンドユーザーが独自の取引スクリプトや取引を自動化するプログラムを実行できることから人気が高まっている。 2010年にMetaTrader 5をリリースしたが普及が鈍く、2013年4月時点でほとんどのブローカーはMT4を引き続き使用していた。Mac OS用は公式提供はしていないが、一部のブローカーは独自開発したMac OS用MTを利用している。

機能

画面上のチャート表示

クライアント端末には各種ライブラリにアクセスするための組み込みのエディタとコンパイラが含まれており、投資家自身が指標やスクリプトを開発できる独自のスクリプト言語MQLを実装している。特にアルゴリズム取引の機能拡張性が重宝されている。

Yahoo!は、MTの無料オープンソースソフトウェアの開発に特化した大規模なグループ(会員数12,000人以上)を擁している。

MT4は、業者が自分のポジションを手動管理するスタンドアロンシステムとして運用するように設計されているが、多数のサードパーティ開発者が、ポジションの自動ヘッジ用に他の金融取引システムと統合するソフトウェアブリッジを作成している。2012年後半および2013年初めから、開発元はソフトウェアのサードパーティプラグインを市場から撤廃を目的とした開発者や業者への警告活動を開始した。

MTでは新規注文および決済注文の2種類を実行する。新規注文は、成行、指値、カウントダウン、エクスチェンジのいずれかで実行できる。 成行注文は画面に表示された価格で実行され、価格は確定しているがボラティリティが高く要求価格が提供されない場合に良好な取引機会を見逃す可能性がある。 指値注文では投資家が2工程で実行できる。まず価格見積りが要求された後、受取価格を使用して売買するかどうかを決定する。受取価格の取引価値判断に数秒の余裕があるが、他の注文よりも時間がかかる。

製品

MT4は信用取引を主な対象としており、一部の証券会社は差金決済取引を取引しているが、証券市場や為替先物先物取引分野では有用とみなされていない。MT5は株式や商品取引所の商品も扱っており、MT4とMT5の両方で、取引自動化のための独自指標と(エキスパートアドバイザーと呼ばれる)売買プログラムを作成できる。


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